ハビウル万世橋
五差路という希少な立地特性より、歩行者ならびに車両通行にとって広く視認性を帯びたファサード(建物の〝顔〟)をつくりたいという要望から計画がスタートしました。道路に対して鈍角な敷地形状から、カーテンウォールによる事務所の執務空間の快適性を根底に置き、テナントユースの低層階のデメリット解決に手がかりを見出しました。そこでは、千代田区界隈に残るクラシカルなデザインを尊重・分析し、かつて存在した万世橋駅の赤レンガの壮麗な駅舎といった〝神田らしさ〟を再構築するように、現代的なアレンジメントを図っています。基壇部のヴォールドアーチ(forme)、レンガ素材の質感(texture)、色調の風合い(tone)により、低層階と上層階を組み合せ新しいランドマークとしての〝顔〟をデザインしました。
DATA
所在地 | 東京都千代田区神田 |
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用途 | 事務所ビル |
敷地面積 | 288.58 ㎡ |
延床面積 | 2347.79 ㎡ |
構造・規模 | S造地上10階・9室 |
竣工年 | 2015年4月 |
設計者 | - |
備考 | - |